イギリスの不動産価格が本格的に下落開始?

こんにちは。元エディンバラのタコヤキです。
今日は朝から雲ってくれて、若干涼しいリバプールです。でも、午後には28度ぐらいまで気温が上がるようなので、また暑くなりそうです。
さて、このブログでも何度か記事にしたことがありますが、自分はイギリスで家を買おうとしていた(過去形)のですが、あまりの売り手市場の激しさや、競争の厳しさに辟易とさせられ、現在は様子見モードに入ってます。
そんな中、先週、イギリスの大手住宅ローン提供会社 Nationwide が、
彼らが顧客に提供したローンの金額などに基づいて算出した、
今年8月のイギリス全体の住宅不動産価格は259,153ポンド(約4,800万円)となり、
去年8月よりも 5.3%( 14,600ポンド(約 270万円))
下がったことを発表したことが大きなニュースとなりました。
そして今日は、別のイギリスの大手住宅ローン提供会社であるHalifax が、彼らの計算方法に基づいて算出した、今年8月のイギリスの住宅不動産価格は、279,569ポンド(約5,150万円)で、
去年8月よりも4. 6%下がったことを発表し、これもまた大きなニュースとなっています。
ちなみに先月両社が発表した今年7月の住宅不動産価格は、前年同月比、
Nationwide は3. 8%
Halifax は2.4%
の下落でした。それらと比べると、今月発表の8月のデータでは下落幅が広がっています。
しかも、どちらも2009年以来で一番大きい下落とのことです。
イギリスでは一般的に、2年間固定金利のローンを使う人が多いのですが、去年初頭には2%ぐらいだった平均2年間固定金利が、現在では6.5%超えと三倍以上に膨れ上がっています。
それに加えて、現在も続くインフレによる生活費高騰の影響もあり、頭金のための貯金や、月々のローンの支払いなどの、家の購入のために使えるお金が少なくなってきています。
また、イギリスの大手不動産販売サイトの rightmove 内で売られている物件も、
“reduced (値下げされたよ)”
という案内が出ているものも増えています。
自分は以前から、Rightmove に掲載されている、ロンドンで売りに出されている物件数を記録していたのですが、
去年6月11日の、ロンドンの売りに出されている住宅物件総数は約3万 8千軒だったのですが、本日の数字は約4万2千軒と、約10%増加しています。
そのため、そこまで顕著ではありませんが、
ロンドンの住宅が以前よりも売れなくなってきていて、供給が増えていると考えることができます。
これらを考えると、今回発表されたイギリスの住宅価格の大きな下落は特に驚くことではありませんでした。
そして気になる、イギリス住宅不動産価格の今後の行方、
イギリスの住宅不動産価格の下落が本格的に始まって、今後もそれが続くのか?
についてですが、
イギリスのネット上では、
「イギリスの不動産価格は今後大暴落する」
「イギリスの住宅物件の供給数が少ないから多少の下落で済む」
「現在が底値でこれから不動産価格は上がっていく」
などなど、色々な意見が飛び交っています。
ただ自分的には、
イギリスでは物価上昇も続いており、
住宅ローン利率が、近い将来に極端に下がることは誰も予測していないので、
この現状が続くのであれば、やはりイギリスの住宅価格の下降傾向はしばらくの間は継続すると思ったりもするのですが、
来年中にイギリスの総選挙が予定されているので、
住宅価格の下落を食い止める新たな政策が政府によって発表される可能性も全く無い訳では無いですし、
イギリスの不動産(特にロンドン)は、イギリス国外の資産家が現金で買うケースも少なくなく、値段が少し下がれば彼らが飛び付いて買いまくり、また供給が圧迫される可能性もあったり(以前と比べるとイギリスポンドの価値も下落しているので、国外投資家にはお値打ちとも考えられる)
現時点では予測不可能なイベントが起きる可能性もあるので、
イギリスの住宅価格がこの先どうなるかを予測するのは本当に難しい…
というのが正直なところです。
コロナが始まった時も、最初は、イギリスの不動産価格は下がると言われていたのに、いざフタを開けてみると、20%以上価格が上がっちゃいましたしね…
今後もイギリスの住宅不動産事情を観察し続け、また何かあれば記事にしますね。
以上、”イギリスの不動産価格が本格的に下落開始?” でした。
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