イギリスで家を買おうとしたら…

 

こんにちは。エディンバラのタコヤキです。

 

さて本日は自分のイギリスでの家探しに関する記事です。

 

実は2020年1月にエディンバラに引っ越してきて直ぐに、エディンバラで自分たちの気に入った家を見つけたので、購入手続きに入って、弁護士を雇ったり、少し気が早いとも思い出しましたが電化製品を購入したりしていたんですよ。

 

ところがです…

 

契約が完了する前の3月にイギリスでもコロナのロックダウンが始まってしまい、先行きが不透明になってしまったので、契約手続きを一旦保留する希望を出しました。

 

ロックダウンの真っ最中に他に買いたい人も見つからないと踏んだのか、売り手側も保留することに同意してくれました。

 

そして契約手続きを保留してからは、コロナのせいで不況が来るだろうから、不動産の値段は下がっていくだろうというニュースも出回るようになっていました。

 

それなので、

 

「せっかく家を買っても直ぐに値段が下がったら辛いよな…」

 

「でもこういう不安な時期ほど自分の持ち家があった方が安心感があるのかな…」

 

と、契約をキャンセルするべきか、完了するべきか散々悩んでいました。

 

そしてまた、ところがです…

 

5月頃、自分たちの弁護士を通じて売り手側が契約をどうするのか催促してきました。そしてその弁護士は、

 

「ロックダウン中でも家を買う人は増加傾向にあるから、売り手は強気になってるよ」

 

というようなことを言っていました。

 

ただ自分たちは、いつパンデミックが終わるか分からない中で

 

“家を買う”

 

という非常に大きな決断を下すことが出来ず、結局その家を買うのはキャンセルすることにしました。もちろん弁護士代やその他の諸費用は戻ってきませんでしたが…

 

そして自分たちがキャンセルした家は一週間も経たずに売れてしまい、本当にビックリしました。

 

そして1ヶ月後の6月頃に、イギリスで家を買う人が急増し、パンデミックの真っ最中でも不動産価格が急騰していることを更に実感させられた出来事が起きます。

 

大昔の記事でも書いたのですが、

 

「150万円上乗せ出来ないなら見る意味ないわよ」とロックダウン中に言われたことも。エディンバラの微妙なところ…

 

ロックダウンももうすぐ終わるだろうし、パンデミックもそう長くは続かないだろうと思い、

 

「やっぱり家を買おう」

 

と思い直して、気に入った物件を見つけ、内覧の希望を出そうとエージェントに連絡したところ、

 

「売り手の希望価格よりも1万ポンド 以上出して買いたいって言っている人がいるから、それ以上出せないんだったら内覧する意味ないわよ。」

 

と言われてしまいました。

 

しかもその物件が不動産販売価格サイトに載せられてから2、3日しか経っていません。

 

他の物件も似たようなものでした…

 

しかも希望価格より1万ポンド上乗せなんてまだまだ良い方で、その後は物件によっては、売り手の希望価格に2、3万ポンド上乗せしても家が買えないぐらいに不動産市場が加熱しだし、その傾向は現在まで続いており、現在のイギリスの平均不動産価格はパンデミック前と比べて20パーセント以上値上がりしたそうです…

 

その後も気長に家探しを続けて、内覧にも行ったりしているのですが、なかなか自分たちの条件に合う物件は見つかりません…

 

そもそもイギリスでは、家を買いたい人の数に対して、売っている家の数が少なく、需要と供給のバランスが上手く取れていないので、条件の良い物件が出るとすぐに誰かが買ってしまうのです。

 

そしてまたまた、ところがです…

 

去年の暮れからイギリスでもインフレ対応策として公定歩合が上昇しており、住宅ローンの利率と月々の返済額もそれにつられて上昇しています。そして最近では、住宅ローンが6%ぐらいになるのではないかというニュースも聞こえるようになってきました。去年の終わり頃は2、3年固定の住宅ローンの金利は2%を切るぐらいでした。

 

そして、巷を騒がせている生活費の高騰の影響もあり、イギリスの住宅販売市場は、これまでの “売り手市場” から “買い手市場” に変り、この先数年の間に10% 〜 20%ぐらい住宅の値段が下がるのではないかと書かれた記事も出回るようになりました。

 

住宅価格が下がるなら、一見すると家を買いたい人には良いニュースのようですが、家の値段が多少下がったとしても、ローンの利息が上がるなら月々の支払額は逆に増えてしまうこともあるのです。キャッシュで購入される人には関係ありませんが。

 

例えば、25万ポンドの家を20%の頭金 (5万ポンド) で、25年ローンで買った場合、利息が2%なら月々の支払額は848ポンドです。

 

そして一部のニュースで囁かれているように、その家の値段が20%下がって20万ポンドになり、上の例と同じように20%の頭金 (4万ポンド) で25年ローンで買うと、利息が6%に上がっているとしたら月々の支払額はなんと1,031ポンドに上がってしまうのです!

 

そして住宅価格が一旦下がり始めたら、いつ底を打つのかは誰にも分かりません。それなので、家を安く買ったつもりでも、更に下落していく可能性もあります。もちろん逆に、下がっていた値段が再度上昇する可能性もありますが。

 

近い将来実際にイギリスの住宅価格が下がるのかは神のみぞ知るところですが、価格が下がると言われている中で家を買うことはやっぱり躊躇してしまいます。

 

それなので、イギリスで家を購入するという希望がまた遠くに行ってしまいました…

 

いったいいつになったらイギリスで家を買えることやら…

 

また進展があったらこのブログで報告しますね。

 

以上、「イギリスで家を買おうとしたら…」でした。

 

最後まで記事を読んで下さってありがとうございます。

 

ブログのランキングに参加していますので、下の [イギリス情報] というバナーをクリックしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

 

それではまた次回のブログで。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です