イギリス旅行者はめっちゃ嬉しいけどイギリス在住者には痛いニュース

おはようございます。エディンバラのタコヤキです。
今日のカバー画像はエディンバラ旧市街にあるミュージアム • オン • ザ • マウンドという名前の博物館です。
今回はクイズです。タイトルに書いた、
イギリス旅行者は嬉しいけどイギリス在住者には痛いニュース
とはいったい何のニュースでしょう?
正解は下の記事を読み進めれば分かると思いますし、記事の最後に答えが書いてありますので、記事をすっとばして答えだけ見るのもアリです。
それでは始めます。
さて昨日のイギリスで一番大きなニュースは、今月初めにイギリスで新しく就任したリズ • トラス首相の下で任命されたクワシ • クワーテング財務相によって、今後のイギリスの予算計画が発表されたことです。
予算計画の詳細については触れませんが、その中の一つに、
今後イギリス旅行を計画される方にとってかなり嬉しい予算計画
が含まれていました。
その予算計画というのは、
免税ショッピングの復活
です。
イギリスには VAT (付加価値税) という日本の消費税にあたる税金があり、基本何かを買うと20パーセントの税金を払う必要があります (食品などには VAT はかかりません)
例えばロンドンのデパートで120ポンドのカバンを買ったとすると、イギリスでは内税なので120ポンドのうちの20ポンドはVATになり、免税手続きを取ることで、イギリス出国の際に空港で、払済のVATが還付されます (通常は手数料などが差引かれるのでVATの全額は戻ってきません)
「イギリスって昔から海外からの旅行者 (EU諸国を除く) は空港で VAT の還付が受けられたよね。今更何言ってんの?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、
実は2021年1月1日から、免税に関するルール変更があって、海外からの旅行者が VAT還付を受けることが出来なくなっていたのです。
それが今回の予算計画でまたルールが変更され、海外からの旅行者がVATの還付を受けられる、つまり、イギリスで免税でショッピングが出来るようになるのです。
自分もシンガポール住んでいたときにイギリスやヨーロッパ旅行をしたときは、帰るときの空港でVATの還付を受け、
買い物すればするほど貰えるお金が増えてラッキー!
と、能天気に浮かれていました。
旅行後にクレジットカードの請求書を見た時のショックは凄まじかったのですが…
還付額が多ければ、それだけお金を使っちゃったってことなんすよね…
皆さんも買物のし過ぎには注意しましょうね。
すいません。話が逸れてしまいました…
具体的にいつから免税ショッピングが復活するかに関する情報は見つけることが出来ませんでしたが、ネットニュースには “近い将来” と書かれているので、今年中、もしくは遅くとも来年度の初めには復活するのでは無いのでしょうか。
ただ、
免税ショッピングが復活するというニュース
は、イギリス旅行をされる方にとってはめっちゃ良いニュースなのですが、イギリス在住者は元々イギリスで免税ショッピングが出来ないので全く関係ないので全然痛くも痒くもありません。それなので、今回のクイズの答えではありません。
そして次のニュースです。
上記したクワシ • クワーテング財務相によって発表された予算計画は、イギリス政府の債務を大幅に増加させることになるので、
投資家の間で将来のイギリス政府の財政状況に対する不安が広がり、
予算計画の発表後、
イギリスポンドが主要通貨に対して急落してしまい、
それも大きなニュースとなりました。
特にアメリカドルに対しては、1985年以来の最安値を更新してしまったそうです。
また、日本円に対してもイギリスポンドの価値が下落したので、昨日の終値は1ポンドが約156円まで下がりました。
最近は1ポンドが160円〜165円ぐらいの間を推移していたので、結構大きな下落です。
このままポンドの下落が続けば、アメリカや日本からイギリス旅行に来られる方の旅行費用が下がることになるので、旅行者の方にはめっちゃ嬉しいニュースなはずです。
でも、
これって逆に言えば、イギリス在住者が日本やアメリカに旅行しようとするとポンド安のせいで、旅行中の費用が増加するので、イギリス在住者にとっては痛いニュースです…
ただ為替は変動し続けるので、イギリスポンドの下落がいつまで続くかは分からないですけどね…
そういう訳で、
イギリス旅行者は嬉しいけどイギリス在住者には痛いニュースとは何のニュースでしょう?
という今回のクイズの答えは、
“イギリスポンドの価値が急落したニュース”
になります。
旅行者の方は、ポンド安と免税ショッピングの復活と、”ダブル” で旅行費用を抑えられるようになって良かったですね。
自分は秋に日本に帰省する予定なのでポンド安は痛いのですが、節約しながら楽しんできます!
以上、「イギリス旅行者はめっちゃ嬉しいけどイギリス在住者には痛いニュース」でした。
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それではまた次回のブログで。