27歳の若者に泣かされた日

 

こんにちは。

 

今日も晴天のエディンバラですが、天気予報によると明日からはまた雨の日が延々と続くようです。もしかしたら今年のエディンバラの夏はこれで終わりかもしれません…

 

さて今日は、昼頃にネットニュースをチェックしたら泣かされました。

 

 

 

自分が泣かされたニュースというのは、東京オリンピックに関するニュースです。

 

正直に言うと、東京オリンピックに関するニュースは、極端にネガティブなものと逆に物凄くポジティブなものが混合していて、読んでいるとよく分からない複雑な気分になるので、極力読まないようにしてきました。

 

ただ今日は、ふと目に止まった、オリンピックの男子飛び込みイギリス代表、トム • デイリー (Tom Daley) が悲願の金メダルを獲得したというニュースを読み、その後の彼のコメントを読んだら号泣状態になってしていました。

 

彼のコメントは、

 

「自分はゲイであるのと同時にオリンピックの金メダリストだ、と言えることを物凄く誇らしく感じるよ。若いときは、自分がゲイだからという理由で、何も成し遂げることは出来ないだろう思ってた。でも、こうやって自分がオリンピックの金メダリストになれたってことは、誰だって何でも成し遂げられるってことなんだよね」

 

というものでした。

 

自分が子供の頃の日本では、ゲイとして公に出ていた方々のほとんどが嘲笑の対象とされていました。また、バラエティ番組でも保毛尾田保毛男のようなキャラクターが登場し、やはり彼も嘲笑の対象で、中学生や高校生の頃は、

 

“ゲイだと嘲笑の的、バカにされる対象になってしまう”

 

という恐怖を常に感じていましたし、友人の間でも、絶対にゲイになってはいけない、ゲイはバカにして笑いものにしろ、という空気が男女問わず普通に流れていました。学校の教師ですら、公にゲイをバカにした発言をするのが普通でした。

 

トム • デイリーは27歳とまだ若いですが、コメントから察すると、彼も中学生ぐらいの頃には、ゲイを理由に嘲笑やイジメの対象になっていたのだと思います。

 

 

 

それなので今回、トム • デイリーが金メダルを獲得し、

 

「自分はゲイでオリンピックの金メダリストだ。誰だって何でも成し遂げることができる。」

 

と堂々とコメントしたことがトップニュースになったことは、ゲイであることは嘲笑やバカにする対象では無い時代に変わりつつあることを象徴しているように感じ、嬉しくて涙が止まりませんでした。

 

彼の偉業とコメントが、ゲイであることに悩んでいる若者に多大な希望と勇気を与えたと思いますし、ゲイの若者だけでなく、性別や国籍、人種などの “属性” が、自分のやりたいことの妨げとなっている全ての人々への力強いメッセージになったと思います。

 

まさかオリンピックのニュースを読んで泣くことになるなんて朝起きたときは夢にも思いませんでしたが、本当にトム • デイリーが金メダルを獲得して良かったです。心から祝福します。

 

以上、27歳の若者に泣かされた朝でした。

 

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

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それではまた次のブログで。

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