ビックリ!!イギリスならではの生活必需品

 

こんにちは。

 

自分は昨日スーパーで贅沢品を買ってしまいました… 

 

贅沢品というと人それぞれの主観で決めると思うので、ある人にとっては贅沢品であっても、別の人にとっては全然贅沢品ではなかったりもします。しかしイギリスでは、日本の消費税に当たる、VAT (Value Added Tax) という付加価値税の税率で、何が贅沢品で何が生活必需品かを判断することが出来ます。

 



 

日本の場合、スーパーで売られている全ての食品に消費税がかかりますが、イギリスのスーパーの食品は、生活必需品と贅沢品に分けられ、生活必需品は0%のVATが課せられ ( 実質的には無税) で、贅沢品には 20%のVAT が課せられるというシステムです。

 

具体例を上げると、肉や野菜などは生活必需品になり、チョコレートやアイスクリームなどは贅沢品になります。まあ納得できますよね。

 

実は昨日自分が買った贅沢品というのは、お菓子です。今回はそのお菓子をクイズ形式で紹介してみます。

 

問題

エディンバラに住むタコヤキさんは、昨日下の2つのお菓子をスーパー、マークス・アンド・スペンサーで買ってきました。2つのお菓子のうちの1つは贅沢品で、もう一つは生活必需品に分類されます。さて、どちらが贅沢品で、どちらが生活必需品でしょう?

 

まず1つ目は、オレンジ風味のミルクチョコレート • コーティング • ビスケット。

 

 

そして2つ目はジャファケーキという種類のお菓子です。

 

 

この時点で既に回答をご存じの方はイギリス通ですね!

 

2つを箱から出して並べるとこんな感じです。

 

 

見た目はどちらもチョコレートがコーティングされた普通のクッキーですが、どちらかが贅沢品でどちらかが生活必需品です。

 

ミルクチョコレート • コーティング • ビスケットを半分に割ると、中はこんな感じです。

 

 

薄いビスケットにチョコレートが厚めにコーティングされています。

 

食感は硬めで、味は普通のオレンジ風味のチョコレートビスケットです。

 

そしてジャファケーキも半分に割ります。

 

 

柔らかいスポンジの土台の上にオレンジジャムが塗られて、その上からチョコレートがコーティングされています。見た目はどう見てもクッキーかビスケットのようですが、食感はケーキっぽいです。

 

食感が違うのと、チョコレートがダークチョコレートになりますが、口の中に入った後の味は、上のミルクチョコレート • コーティング • ビスケットとあまり変わりません。

 

という訳で、どちらが贅沢品でどちらが生活必需品に該当するか、お分かりになりましたでしょうか?

 

答えはというと….

 

1つ目のミルクチョコレート • コーティング • ビスケットが贅沢品で、ジャファケーキが生活必需品です。

 

正解された方、おめでとうございます!

 



 

でも何故?

 

理由はというと、

 

そういう判決がイギリスの裁判所で出たからです。

 

そもそもイギリスでは、ビスケットもケーキも両方とも生活必需品に分類されます (このこと自体が既にビックリ!)

 

「じゃあ上の2つはビスケットとケーキだからどっちも生活必需品になるじゃねぇか!」

 

と思われるかもしれませんが、チョコレートがコーティングされると話が変わってくるのです。

 

イギリスの VAT に関するルールでは、ビスケットにチョコレートがコーティングされた場合は贅沢品と見なされて20%のVATが課され、ケーキにチョコレートがコーティングされた場合は生活必需品となるのでVATは0%のままになります。なんでやねん!とツッコミを入れたくなりますが、そういう決まりだそうです。

 

そして、ジャファケーキに関しては過去に、イギリスの税務署とジャファケーキの製造メーカーとの間で、

 

「ジャファケーキはケーキかビスケットか?」

 

を確定するために裁判が行われました。

 

ジャファケーキにVATを課したい税務署側は、

 

「ジャファケーキはビスケットだ」

 

と主張し、ジャファケーキにVATを課されたくない製造メーカー側は、

 

「ジャファケーキはケーキだ」

 

と主張し、双方自分たちの主張を譲らなかったようです。

 

最終的に裁判所は、

 

「ビスケットは時が経つと湿気って柔らかくなるが、ケーキは時間の経過とともに乾燥して固くなる」

 

という解釈で、時間の経過で固くなるジャファケーキをケーキと認定したようです。そのため、ジャファケーキは、”チョコレートがコーティングされたケーキ” となり、生活必需品に分類され、VATが0%のままということになります。

 

面白い理由です。

 

贅沢品、生活必需品かどうかは別としても、上のビスケットもジャファケーキもどちらも美味しいですし、ビスケットは1.85ポンド、ジャファケーキは1ポンドと気軽に買えるお菓子ですので、イギリス旅行の際に試されてはいかがでしょうか?

 

でも、ケーキやビスケットが生活必需品という考え方もイギリスならではでユニークですよね。

 

「どうりで自分の腹回りの成長が止まらないわけだ… 」と思いつつ、ジャファケーキをかじりながらこの記事を書いております… 

 

以上、”イギリスならではの生活必需品”でした。

 

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

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それではまた次のブログで。

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