「150万円上乗せ出来ないなら見る意味ないわよ」とロックダウン中に言われたことも。エディンバラの微妙なところ…

こんにちは。
今日は昨日の「エディンバラの素晴らしいところ」とは反対に、自分が思う「エディンバラの微妙なところ」について書きたいと思います。
あくまで自分個人の意見になりますので、別の方からすれば、全然微妙じゃないと思われるかもしれないことをご理解ください。
それでは早速自分がエディンバラで微妙だな、と思うことの一つ目は….
「天気が悪く寒い日が多い」
ことです。
このブログでも頻繁に触れていますが、エディンバラの天気は本当に良くないです…
一日中雨が降り続く日は少ないですが、一日のうちのどこかで雨が降る日が多く、雨が降っていない時はほぼ曇っています。
稀に一日中晴天の日があると、
「この機会を逃すものか!」
と皆外に出て、日光浴をしています。
しかも気温は一年を通してずっと低めです。冬は海流のおかげで0度を下回る日は少ないのですが、風が強いので体感温度はマイナス10度近くまで下がる日もあります。
おまけに12月の冬至の時期には、午後4時前には真っ暗になってしまうので、余計に寒く感じます。
また、風が強い日に雨が降ることも多いので、傘がほとんど役に立ちません。そのため、フード付きの防水加工されたジャケットのみで雨の中を平然と歩いている人が多いです。
そして、夏も20度を越える日は少なく、Tシャツ短パンで出かけられる日は極稀です。また、日中多少暖かくなっても、夜には寒くなってしまうので、夏でも夜の外出時は冬用のジャケットが必要になることが多いです。
自分の場合は、去年の夏はエディンバラで一度も短パンを履く機会はありませんでしたし、8月の後半には既に紅葉を始めている木もあってア然としました。
いつも、エディンバラの気候が南ヨーロッパの気候なら、いや、せめてイギリスの南側の気候だったら良かったのに… と思うのですが、気候ばかりはどうにもならないので慣れるしかないですね…
そして、次の微妙なところは、
「賃貸も購入も住居費用が高い」
ことです。
ロンドンの不動産価格 や賃貸料とは比べられませんが、エディンバラの不動産価格や賃貸料は、人口およそ二百七十万人と、エディンバラの5倍以上の人口を持つマンチェスターの不動産価格より少し高いくらいです。
ちなみに、生活費比較サイトの「NUMBEO」の今月のデータによると、
エディンバラ中心部で3ベッドルーム (日本の3LDKとほぼ同じ) のフラット (日本のアパートかマンションのこと) を借りた場合の平均家賃は、
1,543ポンド(現在のレートで約23万円) で、
マンチェスターの場合は、
1,438ポンド (現在のレートで約22万円) です。
NUMBEO によると、エディンバラ中心部の1ベッドルームも844ポンド (現在のレートで約12万3千円) とやっぱり高いです。
フラットの購入に関しても、
「NUMBEO」の今月のデータによると、エディンバラ中心部の1平方メートルあたりのフラットの価格は、
4,057ポンド (現在のレートで約61万4千円) で、
マンチェスター中心部の購入費は
3,729ポンド (現在のレートで約56万5千円)と、
やっぱりエディンバラの方が高いです。
前述しましたように、エディンバラはイギリス第二の観光都市で、近年の旅行ブームにより、コロナ前は旅行者数も激増していました。
そのため、それまでは賃貸用に使われていた物件が、旅行者用の短期民泊として貸し出され、エディンバラの住人に普通の賃貸で貸される物件数が減ってしまいました。
また、自分のように、エディンバラに住みたいという人も増えていたので、供給の減少と需要の増加が同時に発生し、エディンバラの家賃の高騰が問題にもなりました。
しかも、どれだけ内装がショボくても需要があるので、クオリティの低い住居でも、かなり高い家賃に同意しなければいけませんでした。
しかし最近では、
• コロナで観光客数が激減したため、民泊として貸し出されていた物件が普通の賃貸物件に回されるようになったことと、
• エディンバラでもコロナの感染を抑えるためのテレワークが定着化し、街の中心部のオフィスに通勤する必要が無くなって郊外に引っ越してしまった人の数も増加したため、
エディンバラ中心部の賃貸物件の供給数が大幅に増加し、それに伴い、最近の都市部の家賃は若干減少傾向にあるように見受けられます。
自分が最近引っ越した時は、実は前に住んでいたところよりも家賃が少し高くなったのですが、家具や内装、部屋からの眺めなどのクオリティが10倍ぐらい上がったので、相対的には家賃が減ったと考えています。
コロナの前に今の物件を借りたら、少なくとも2、3割は家賃が高かったと思います。
また、不動産の購入に関しては、エディンバラでも他のイギリスの都市と同様に、
「不動産の価格は上がり続ける」
と信じている人が多く、実際に年々不動産の価格が上がっています。
コロナが始まった後でさえも、不動産の価格は向上し続けていて、エディンバラの不動産の平均売買価格は、去年一年で5.3パーセント増加しています。
自分もいずれはエディンバラで家を買いたいと思っているので、不動産エージェントに問い合わせたりもするのですが、去年の6月の終わり、一番最初のロックダウンが解除される前にブッたまげたことがありました。
目ぼしい物件をネットで見つけて不動産エージェントに連絡を取って内覧の予約をしようとしたところ、
「売り手の希望価格よりも1万ポンド (現在のレートで約150万円) 以上出して買いたいって言っている人がいるから、それ以上出せないんだったら内覧する意味ないわよ。」
と言われてしまいました。
しかもその物件が不動産販売価格サイトに載せられてから2、3日しか経っていません。
他の物件も似たようなもので、不動産エージェントに連絡を取っても、返信なしか、既に買い手が決まった、みたいな返答が続きました。
その頃は、コロナのロックダウンやイギリス EU 離脱の影響によるイギリス経済の先行きの不透明性がテレビやネットで心配されまくっていた時期です。
「コロナがあろうが、EU離脱があろうが家を買う!」
というエディンバラの不動産熱の凄まじさを間近で経験し、非常に興味深いと思ったのですが、やっぱりエディンバラの不動産購入のハードルは高そうだな、と改めて実感させられました。
あれから9ヶ月以上経っていますが、現在もエディンバラの不動産の売買価格が安くなったとは聞かないですし、不動産販売サイトでも、価格が高止まりしているように見受けられます。
という訳で、住居費用が高いというのが、自分が感じるエディンバラの微妙なところの2つ目です。
でも、エディンバラは本当に素敵な街なので、家を買ったり、借りたりしてエディンバラに住みたい人が多いのは当然だと思うので、これも仕方が無いです。
そしてエディンバラの微妙なところの3つ目 (最後です!) は、
「カフェが閉まる時間が早い」
ことです。
日本だと、仕事帰りや夕食後にスタバや他のカフェに立ち寄ってコーヒーを飲む方も多いと思うのですが、エディンバラでそれをするのは難しいです。
ほとんどのカフェがだいたい午後4時から6時ぐらいの間に閉まってしまいます。
エディンバラでは夕方になると、
「コーヒーよりもアルコール」
という人の数が大多数を占めるので、夕方以降にカフェを開けていても、ほとんどお客さんが来ないというのが、カフェが早く閉まる理由ではないかと勝手に推測しています。
エディンバラのレストランで夕食を食べた後にコーヒーが飲みたいという場合は、そのままレストランに残ってコーヒーを頼むほうが懸命な選択だと思います。
自分はカフェ巡りが好きなのですが、エディンバラでは早い時間に閉まってしまうカフェが多いのが残念です…
以上、自分が一年ちょっとエディンバラに住んで、微妙だと感じたのはこの3つです。
昨日の記事と合わせて、留学やお仕事などでエディンバラに引っ越しを考えられている方や、エディンバラ旅行を計画されている方のご参考になれば嬉しく思います。
3つなら記事を短く出来ると思ったのですが、また長くなってしまいました… 最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。
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それではまた次のブログで。